2022/01/23 01:20

12月

 
白い雪が積もる季節がやってきました。
あっという間に今年も最後の月となりましたね。
今年1年をふりかえると、お産が不定期となり、又新しい牛を予定通り導入できず
配達をお休みして、皆さまには本当にご迷惑をお掛けしました。
今後はこのような事がないようにしようと思いますが、何分生き物が相手なので、
計画通りにならない事が起こるかもしれません。
しかし、牛の飼い方から製品まで、クリーマリー農夢でしか生産できない
安全で、安心な乳製品づくりを心掛けていきます。

現在、農夢の牛たちは、親牛6頭、子牛2頭の大所帯となりました。
これからも「さだ」「モモ」「ちゅん」「ちょん」「すみれ」「くるみ」に育成の「なな」、
子牛の「くるり」と共に頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願い致します。

1年間どうもありがとうございました。
どうぞ楽しいクリスマスを、そして良いお年をお迎下さい。

11月

 今年も野山に秋の色が広がってきました。
冷たい雨が雪へと変わる季節です。
牛さんたちもこの時期の雨は嫌いで、降り出すとすぐに牛舎に戻ってきます。
そんな中、またまた新しい牛の仲間が増えました。
11月中旬に初めてのお産を迎える可愛いくるくるの目をした「くるみ」です。
お父さんは「くるみ」に一日も早く馴れてくれるように、ずっとブラッシングをしていました。
最初は目を丸くしてビックリしていましたが、だんだん気持ちが良いのかじっと目を細めていました。
まだ来たばかりで何もかもが珍しく、身体も小さく幼いので、
餌を食べに行こうとしても他の牛たちが意地悪をします。
お父さんが「こらこら!」と叱るのですが、いつも付いていてあげる訳にはいかないのでかわいそうです。
牛の世界もなかなか大変です。
親牛6頭と子牛の「なな」とで、農夢もにぎやかになりました。
6頭が顔を並べていっせいに乾草を食べる姿は豪快です。

今年も近所の農家の方から大好物のハネ南瓜をたくさん頂きました。
牛舎の壁張りもしたし、これで牛さんたちの越冬対策はバッチリです。
だんだんと寒くなりますが、風邪などひかないように過ごしたいですね。

10月

 トンボが晴れ渡った空を高く飛び、山のあちこちが
少しずつ紅色に変わってきてもう秋ですね。
今年の夏はとても暑い日が長く続いたせいか、やっと秋が来た感じがします。

牛さんたちも夏の疲れを癒すように一日のほとんどを外に出て、秋風に当たっています。
「ちょん」の娘「なな」は3ヶ月齢になり、大きくなりました。
牛舎横の草むらに牧柵を張り、日中「なな」一人小さな放牧場に放しています。
先日、その姿を母牛の「ちょん」があまりにもせつなそうに見つめているので、
お父さんが「ちょっとの間だよ」といって「ちょん」を「なな」の所に入れてあげました。
すると「なな」が走り寄り「ちょん」の首や顔を舐めて甘えていました。
「ちょん」も「なな」を一生懸命舐めてあげていました。
3ヶ月離れていてもちゃんと覚えているのですね。
親子の絆にしばし見とれていました。
順調に育てば約2年後にお産をして美味しい牛乳を分けてくれることでしょう。


9月

  
今年の夏は本当に暑いですね。
北海道ではお盆を過ぎると秋の風が吹きはじめると言われていたのに、
今年は暑さが増したように思います。
朝から25℃を越えている毎日ですから、牛さんたちも大変です。
牛さんは暑さが大の苦手なのです。
毎朝6時頃に搾乳を終えて放牧地へ出て行っても、すぐ牛舎に
戻ってきて扇風機の下でジッと耐えています。
この暑さを予想した訳ではないのですが、大型の扇風機を
2台牛舎の天井に取り付けたので、だいぶ涼しくなっているのだと思います。
朝夕、搾乳前の水浴びも今年は特に嬉しそうです。
搾乳室には扇風機も付いているので、搾乳が終わっても自分から出て行こうとしません。
ただ、突然の夕立などの時は別です。
急いで外へ出て行って、しばし天然のシャワーを満喫しています。
牛さんたちのためには早く涼しくなってくれたらと思うのですが、
この短い夏がもう少し続いてほしいとも思います。
裏山ではもうススキの穂が見え始め、着々と草花は秋へ向かっているようです。
虫たちの奏でる音楽もにぎやかになってきました。
残り少ない暑さをかみしめながら過ごしたいですね。


8月

 
梅雨を思わせるような雨の多い毎日ですが、いかがお過ごしでしたでしょうか?
この度は長い間配達をお休みしてしまい、大変申し訳ありませんでした。
最初に「ちょん」が、ホルスタインの雌を生みました。
名前は「なな」といい、これから我が家の後継牛としてずっと育てていきます。
約2年後には出産し、牛乳を出してくれることと思います。
新しくやって来た「すみれ」は予定日よりかなり遅れて、和牛の雑種「くろまめ」を生みました。
大きな子牛だったので難産でした。
「すみれ」は産後体調を崩したのですが、今は2頭とも牛乳をいっぱい出してくれています。
農夢のメンバーがいっぺんに増えてにぎやかになりました。
これからも牛さんたちと共に頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

8月12日(土)13日(日)の二日間のみ(10時~4時30分)
クリーマリー 農 夢(MILK BARにて)牛乳ソフトクリームを用意します。
ぜひ食べにいらしてください。


臨時 農 夢 だ よ り

6月21日(水)から7月21日(金)まで宅配をお休みさせてください。


 いつも農夢の製品をご利用頂き、ありがとうございます。
急なお願いで大変申し訳ないのですが、上記の期間の宅配をお休みさせてください。
4頭の牛の出産計画が上手く進まなかったので、今月はじめに
すぐに乳を搾れる牛を新たに2頭導入することになっていました。
ところが、急にその話がキャンセルとなってしまい、慌てて
代わりの牛を探したのですが見つからず、とうとう牛乳が不足してしまいました。
今週やっと探してきた乳牛もお産前なので、まだ乳がでません。
「ちょん」とその新しい牛が7月10日頃に出産予定なのです。
たいへん長い期間になりますが、どうか2頭の安産を祈りながら、
お待ち下さいますようお願い申し上げます。

配達は7月23日(日)の週より通常通り行う予定です。

 尚、一部業務用牛乳の製造は行っております。
皆様にはご不快かと思いますが、どうぞご理解下さいますよう重ねてお願い申し上げます。

お米を御注文頂いているお客様へ
7月5日(水)早朝に配達させて頂きます。


ご迷惑をお掛けしますが、6月分の代金は7月分と
合算して請求させてください。
どうぞ宜しくお願い致します。


6月

 
桜の季節が駆け足で過ぎてしまいました。
大雪山の山並みに、青い稜線が浮かび上がるともう初夏です。
待ってましたとばかりに次々と花が咲き、花壇がにぎやかになってきました。
そんな暖かい日に「さだ」が無事11回目のお産をしました。
高齢なので、とても心配したのですが、食欲もあり順調に過ごしています。

子牛はちょっと小さいけれど、元気な雌で名は「はつ」です。
子牛は生まれてすぐに別の小屋に移すので、母親とは離ればなれになってしまいます。
ちょうど放牧地の山の上から子牛小屋が見えるので、「さだ」は子牛を見つけて悲しそうに吠えています。
「はつ」もそれに答えて「べー、べー」と鳴きます。
私たちは出産が無事に終わって、ホッとするのもつかの間、この2頭の鳴き合う声を聞くのがとても辛いです。
いつも親牛は子離れするまで4~5日は鳴いているのです。
「ごめん、ごめん、ちゃんと面倒みるからね!」
母牛の悲しい声を聞きながら子牛の世話を一生懸命してあげようと思うのです。

5月

  もうすぐ北海道にも桜前線がやってくるというのに、寒い日が続いています。
せっかく顔を出したクロッカスの花の上に雪が積もり、
何だか傘をさしてあげたい気持ちでした。

そんな天気でも牛さんたちは少しでも春の光を浴びたいのか、
晴れ間を見ては外に出る回数が増えてきました。
そんな姿を見てお父さんが急いで裏山にフェンスを張りました。
毎年のことなので牛さんたちも覚えているのですね。
気が付いたら、山の下で待ちかまえていたそうです。

フェンスを張り終えて、すぐにゲートを開けてやると、
いっせいに山に駆け上り、”はねる、はねる”!!
そして「モモ」と「ちょん」は、お父さんのまわりをぐるぐると走り回って喜んだそうです。
いったい2頭はお父さんに何と言いたかったのでしょう。
きっと「父さんも一緒に走ろうよ!!」ですよね。
早く暖かくなると良いですね。


4月

 本州では桜の便りが聞かれる季節となりました。
旭川ではやっと春の兆しと思ったら、雨に雪、風、何という天気なのでしょう。
それでも雪の山が着々と低くなってきていますよね。

 さてさて、農夢では朝から天気の良い日は 要注意 なのです。
何故かというと、牛達が陽気に誘われて脱走を図るのです。
ある日、加工場で仕事をしていると窓の外を黒い影が横切って行くではありませんか。
思わず、「牛だー!」っと叫んでしまいました。
一番の脱走犯は「モモ」です。
この春2回も脱走しました。しかし、「モモー」っと呼ぶとすぐに戻ってきます。
その走る姿の嬉しそうなこと。目を丸くして飛び跳ねてきます。
きっと気持ちがいいのでしょうね。
家のまわりを見渡すと、ネコヤナギにフキノトウそして牛の足跡・・・。
春は着々と近づいているようです。


3月

  
少しずつ春は近づいているのでしょうが、雪の多い日が続きますね。
それでも陽が長くなり、夕方の搾乳を始めるときが明るくなりました。
牛さんたちも外に出る回数が増えてきたように思います。

 先日お父さんが「さだ」に話しかけると、ペロリと長い舌でなめてきました。
よだれがべったりくっつくので困るのですが、
これはどうも牛の機嫌が良いときの挨拶のようです。
牛同士でも良くなめたり、なめてもらったりしています。
「そうか、機嫌がいいのか!」と撫でてやると今度は首を横に向けて
「ここも」と言わんばかりに要求してきます。
「さだ」は今年の11月で13才。
長く一緒にいるので、私たちの気持ちも言葉も何でもわかります。
犬や猫もそうですが、動物と気持ちが通じるって本当に嬉しいですよね!


2月

 
雪の少ない年明けも、あっという間に過ぎ大雪に大寒と厳しい毎日です。
私たちも牛の世話、加工、雪ハネと行ったり来たりしています。

牛舎の中は冷えきっているので、牛さんたちは搾乳が終わっても遠赤ヒーターで
暖かくなっている搾乳室からなかなか出て行こうとしません。
我が家の飼料番、猫の「ちょんこ」も毎日搾乳室の一等席(遠赤ヒーター横の棚)
に上がってきて、暖を取りながら搾乳を監視しています。
でも、そこに上がるにはまず第一関門、牛さんたちの間を通らなくてはなりません。
そして第二関門は柱を垂直に登らなくてはいけないのです。
搾乳の順番が最後の「さだ」が繋がれると、柱へ飛びつき登っていきます。
何度か落ちたり、落ちそうになって「ニャーニャー」と助けを呼んだり・・・。
今ではもう「スッ」と上がれるようになりました。
本当にこの寒い中、人間も動物も大変な苦労ですよね。
もうすぐ、必ず来る春を待って頑張りましょう!!

1月 

明けましておめでとうございます!

 今年は寒い年明けになりましたが、みなさんどのような
新年をお過ごしでしょうか?
みなさんのお陰で、牛さんたちは白い息を弾ませながら
元気に新しい年を迎えることができました。

今年はいったいどんな一年になるでしょう?
農夢では4月のおわりに「ちゅん」のお産があります。
そして「さだ」「ちょん」と続きます。「さだ」は11回目の出産になります。
このように毎年牛さんたちはお産を重ね、一生懸命美味しい牛乳を生産してくれようと
頑張ってくれています。
私たちもその頑張りに負けぬように、美味しい乳製品作りを心掛けます。
どうぞ本年も牛さん共々、宜しくお願い致します。