2022/01/24 02:05

 12月

 あっという間に12月を迎えました。

今年の夏は蒸し暑く、湿気も多くて旭川とは
思えない日が続きました。

そんなせいでしょうか、秋になって
私たちの家の周りではカマドウマが、
お隣の家では糸トンボが大量発生し、ビックリしました。

こんなことは初めてなので、
地球の異常を伝える信号なのでは?と思ったりしました。

そして冬を迎え、
牛たちは元気に一年を終わろうとしています。

積雪が遅いおかげで、放牧地に出て残り少ない草を
食べては日向ぼっこをしています。

カボチャパワーのおかげもあって
少しぐらい寒い日でも外に出ています。

こうして牛たちは健康なので、美味しい牛乳を
出してくれているのだと思います。

 最後になりましたが、いつも私たちの乳製品を
ご注文下さる皆さまに心から感謝しています。

本当にありがとうございました。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。

寒くなりますがお身体に気を付けて、楽しいクリスマス、
そして良いお年をお迎えください。


年末年始営業のご案内

年末は12月31日まで、年始は1月3日から
営業させて頂きます。

 11月

 日ごとに秋が深まり、
いつの間にか森の木々はすっかり紅葉しています。
 
先日、秋晴れの青空にくっきりと姿を現した大雪山連峰は、
すっかり雪化粧して冬の到来を告げていました。

そんな空の下、牛たちは一日中緑色の放牧地に出て、
気持ちよさそうに横になっていました。

その景色は、私たちの気持ちを穏やかにしてくれます。

冬もそこまで来ていますが、
もうしばらく暖かい日が続いてほしいと思いました。

 
今年も農家の方からカボチャが届き、
牛たちは大喜びでほおばっています。

カボチャは一つずつナタで細かく割って与えるので、
大変手間がかかります。

でもビタミンが豊富で、
冬を迎える牛たちにとっても大切な食料です。

何よりそんなカボチャが、牛たちは大好きなのです。

これから冬の準備に追われますが、
みなさんも身体に気を付けて過ごして下さい。


  10月

 山ブドウの葉が色づきはじめ、
秋の気配を感じる季節になりました。

今年は長く続いた蒸し暑い夏を乗り切って、
牛たちもよく頑張ってくれました。

日中、放牧地にはようやく涼しい風が吹きはじめ、
日差しが心地よいのか牛たちは一日の半分くらいを
外で過ごすようになりました。

いつもなら今の時期青草は少ないのですが、
今年はまだまだ食べることができます。

「なな」はついつい草を食べるのに夢中になって
他のみんなが牛舎に帰ってしまったのも
気づかないくらいです。

お父さんが「なな! 一人で食べてるの?」
と声をかけると辺りを見回し「一人になっちゃったー」
と言わんばかりに「ベーベー」とないて
走ってみんなのいる牛舎へ帰っていったそうです。

その時の「なな」の顔が目に浮かびます。

これから秋の日差しをうんと浴びて、
冬に備えてほしいものです!!



9月


 日中は暑いものの朝夕が過ごしやすくなり、
少しずつ秋へ近づいているようなこの頃です。

いつもの年ならお盆が過ぎるとめっきり涼しくなるのですが、
今年は暑いですね。

湿気が多いので家も牛舎もベタベタです。
そんな中牛たちは夜涼しくなると、放牧地で一晩中寝転んでいます。
きっと夜風が気持ちいいのでしょう。
今年の秋は何時までも天気が良いと良いですね。


農夢の今月の一皿

「モッツァレラの味噌漬け」

 モッツァレラをご自宅にある味噌で、おはぎを作る時の
ようにくるみます。

ラップに包んで一日から二日冷蔵庫で保存します。
(味噌の塩加減によって多少前後します)

味噌をはがし、薄切りにしてお召し上がり下さい。

日本酒のおつまみにとても良く合います。

はがした味噌はより美味しくお味噌汁に使えます。

是非試してみて下さい。


 8月

  旭川にしては蒸し暑い夏が続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか?

牛舎では朝から扇風機を回しているのですが、
こう続くと牛たちも参っているようです。

 今年は搾乳室と寝床に加えて、
搾乳室に入る前に牛をつなぐ場所にも扇風機をつけました。

動物にとって湿気が一番苦手のようです。
ですから、搾乳の時間少しでも牛たちに負担をかけないよう
工夫しています。

早く涼しくなってくれたらいいなーと思うのですが、
何せ夏が短い北海道ですから、寒くなるまでうーんと
暑い日差しを浴びてほしいとも思うのです。


農夢のThanks Giving Day !

 日頃の感謝を込めて8月14日(土)15日(日)の
二日間のみですが(10時~4時30分) クリーマリー 農 夢
(MILK BAR)で牛乳ソフトクリーム(250円)を用意します。

ぜひ食べにいらしてください。
心からお待ち申し上げております。

 7月

 春から急に真夏がやってきて暑い日が続いています。
皆さん、早くも夏バテしていませんか?

牛たちも朝涼しいうちは外へ出かけていくのですが、
昼間はあまりにも暑いので牛舎の中の
扇風機の前でじっとしています。

「なな」がもうすぐ3回目のお産を迎えます。
「なな」の子はホルスタインなので、今回こそ
後継牛の雌が生まれてくれることを祈っています。

口蹄疫がまだ収まらず、心配が続いています。
そのため乳搾り体験もすべて中止しており、
牛舎への見学もできないように閉鎖しているところです。

一日も早く終息してくれる事を祈っています。

★暑くなってきましたので牛乳、ヨーグルトなどは
なるべく早く冷蔵庫に移して下さい。


 6月

 待ちに待った桜前線もあっという間に通り過ぎて、
美しい新緑の季節がやってきました。

牛たちの放牧は例年より草の伸びが悪くて
約2週間ほど遅くなってしまいましたが、
毎年の事ながら牛たちがはしゃぐ姿は本当に
可愛いものです。
この姿を見ると、牧場には本当の春がやって来るのです。

 しかし喜んでいる場合ではなく、「口蹄疫」の問題は
人ごとではありません。

毎朝新聞やニュースを見る度に、
同じ牛飼いとして辛いことばかりです。

今朝まで生活を共にしていた牛たちを
殺さなくてはならない・・・・。

ほんとに気の毒でなりません。

何とか早く収まってくれればと祈るばかりです。

クリーマリー農夢でも予防のため、牛舎周辺への
立ち入りをお断りしています。

お店は平常どおり営業しておりますが、
何とぞご協力をお願い致します。


 5月

 今年の春はいったい何時やって来るのでしょうか?

先日裏山に春を探しに行ったのですが、まだ所々雪が
残っていて木の芽も硬く、見つかりませんでした。

 そんな中、「まる子」が元気な子牛を生んでくれました。

とても大きくて真っ黒な雄だったので「黒丸」と名付けました。

生まれてすぐに初乳をおかわりして飲む姿は、
さっきまで母親のお腹の中にいたとは思えないくらいでした。

 母牛「まる子」は、産後体調を崩し心配した
のですが元気になってきています。

子牛の声を聞いては、時々答えている良いお母さんです。

牧場に子牛の鳴き声が響くと
何だか急に賑やかになったようです。
 
そんな訳で外の天気をよそに、牛舎の中は
いっぺんに春らしくなったのでした。

まだ寒い日が続きそうですが、皆さん体調に
気を付けてお過ごし下さい。

 4月

 今年は本当に春が遠く待ち遠しいですね。
いつもの年ならもうとっくに山や道端で
春を見つける事ができるのに・・・。

 私たち以上に牛たちは春を待ちわびていて、
少しでも陽が当たると外に出て行きます。

山のような雪を見ながら、牛たちに
「今年は放牧も遅くなるかもしれないね」と話しかけています。

 先日の夜うたた寝をしてしまい、牛舎の電気を消しに行くのが遅くなり、急いでいくとみんな寝息を立てて眠っていました。

牛は普通、首をくるっと曲げてお腹にくっつけて寝ます。
しかし「ちょん」と娘の「なな」は堂々と足も顔も伸ばし「スースー」ではなく、「ブファー ブファー」と大きな息をたてて寝ていました。

私は具合でも悪いのかと思い、思わず「なな」と声をかけると寝ぼけた顔で「うるさいなー」と言わんばかりに首を上げました。

本当にいつもの事ながら「ちょん」と「なな」には驚かされます。
きっと二頭ともここで生まれて育ったので、
警戒心がないのでしょう。

そして電気を消して外へ出ると、真夜中の空に星が
きらきらと輝いていました。

良くわからないけれど、きっともう春の星座なのでしょう。
早く暖かい春が来ると良いですよね。

3月

 日差しが少しずつ強くなっていますが、
春は何処まで来ているのでしょう?

もう3月と言うのに毎日冷え込み、
雪も多くて参ってしまいますね。

 先月新しく初妊牛の「はる」がやって来ました。
「はる」は大きな牧場から来たので、人に慣れていません。

新しい牛が来るといつもの事なのですが、餌を食べようと
しても他の牛に邪魔されたり、
何処で寝て良いのかわからずウロウロしたりします。

そんなわけで毎日お父さんが、餌を手からあげながら
撫でてやったり、寝床まで連れて行ったりしていました。

その甲斐があり、やっとここの生活に慣れました。
とっても人なつこくなり、餌の時間になると
「早くちょうだい」と言わんばかりに泣いて催促しています。

もうすぐお産を迎えるので、無事に終えてくれたらと
願うばかりです。

春の訪れと共に、元気な子牛の声が聞こえる日を
待ち望んでいます。

 2月

 大雪とともに明けた新年。
寒さと雪ハネに追われて1月はあっという間に
終わってしまいました。
家の周りには雪の壁ができています。

 さて、昨年末に「ちゅん」と「すみれ」が出舎しました。
2頭とも妊娠できなくなってしまったのです。
ご存じの通り乳牛は出産して乳を出すので、
妊娠できなくなった家畜はもうここにはいられないのです。

「ちゅん」は家で生まれて10年、「すみれ」は約4年間、
私たちのために本当に頑張ってくれました。
2頭がいなくなり、牛舎がいっぺんに広くなってしまいました。
寂しいです。

「ちゅん」と双子だった「ちょん」は、いつもとなりで
寝ていたから余計に可愛そうです。
「なな」も「すみれ」がいなくなって戸惑っています。

こうして農夢の牛舎では牛の世代が少しずつ変わり、
新しい牛と牛の関係ができていくのです。

 寒さと雪で今年の冬は大変ですが、牛たちは毎日元気に
牛乳を出してくれています。
牛たちに感謝です!

 1月

  
明けましておめでとうございます!

 丑年が終わり、雪と共に新しい年がやってきました。

新年早々雪ハネで皆さんたいへんだったのではないでしょうか?

わが家でも牛舎裏の運動場に雪がいっぺんに積もってしまい
牛たちが外に出られずにいました。

そんなわけでお正月早々除雪に追われてたいへんでした。
晴れ間がのぞくと、さっそく牛たちは外に出て
日向ぼっこをしていました。

そんな牛たちの穏やかな姿を見ていると、
もう春の日差しに見えてくるから不思議なものです。


 さて、今年はいったいどんな一年となるのでしょうか?

みんな健康で元気に過ごしてくれたらと願っています。

今年も牛たちから大切な牛乳をわけてもらい、
応援して下さる皆さまの元へ 美味しい乳製品を
お届けしたいと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。