2022/01/24 02:09

 12月

 遅かった初雪からまもなくして大雪が降り、
いっぺんに真冬がやって来ました。
そして12月を迎えました。
今年も農夢の製品をご利用頂き、ありがとうございました。

振り返ってみると、今年もアタフタと過ぎていきました。
そんな忙しさに付いてきてくれた
牛たちには、本当に感謝です。
 
10月の末に「ばなな」がめでたく後継牛(ホルスタインの雌)
を生んでくれました。
名前は「すもも」と名付けました。
とても大きな子牛でしたが、
「ばなな」は私たちがいない間に一人で産んでいました。

「なつ」に続いて、後継牛に恵まれて合計9頭の大所帯となりました。
来年も牛たちと共に歩んで行きますので、どうぞ宜しくお願い致します。

楽しいクリスマス、そしてお正月をお迎えください。

直売ショップ「MILK BAR」、年末年始お休みのご案内
12月30日(日)から1月3日(木)までお休みさせてください。



11月

 あっという間に季節は進み、
冬はもうすぐそこまで来ているようです。
渡り鳥が南の空へ飛んで行き、
リスがせわしく木の実を拾っているのを見ると、
そろそろ私たちも冬支度をしなくてはと思います。
北海道の秋は本当に短いですね。

 8月に生まれた「なつ」も2ヶ月が過ぎ,
小さな小屋から広い囲いに放してあげました。
囲いのフェンスは電気が通っているので、
最初覚えるのに苦労しましたが、
走り回ることが出来て嬉しそうです。

それでもすぐに母牛の「あき」、叔母さんの「まめ」、
ばあちゃんの「はる」たちの近くへ行くのを見ると
まだまだ赤ちゃんです。
牛って血のつながりがわかっているようです。

また、もうすぐ「ばなな」が5回目のお産を迎えます。
母子共に元気にと願うばかりです。

 今年もカボチャをいっぱい食べて、
寒さに備え健康で冬を乗り越えてほしいものです。



10月

 台風が去った翌日の地震と停電でアタフタしている内に、
季節はすっかり秋になっていました。
木の葉が日ごとに色づき、朝晩など寒いくらいです。

 先日の北海道胆振東部地震では、
製品の配達が出来なかった方々に大変ご迷惑をお掛けしました。
また多くの方からご心配頂きありがとうございました。

当日は停電のため情報が少なく、すぐに復旧すると思い、
待つことしか出来ずにいました。

朝の搾乳も出来ないので、
牛たちは乳の張りと空腹で「べーべー」と泣いていました。

乳を搾らずに餌をいつも通りあげたら
乳が余計に張ってしまうので、乾草だけを制限して与えました。

そして、本州の知り合いから「発電所の被害が大きくて復旧には時間がかかるよ」
と携帯電話で聞いたときには、停電から随分経っていました。
「もうこれ以上乳を搾らないわけにはいかない!」
と決断し、お父さんと二人で5頭の牛を3時間かけて手搾りました。
搾った乳は泣く泣く廃棄しました。

幸い全頭乳房炎にはなりませんでしたが、
体調が悪くなり元に戻るのに5日ほどかかりました。

 私たちの地域は停電の被害だけでしたが、
未だに復旧出来ず苦労している方たちが沢山います。
一日も早く元の生活に戻ってくれることを願うばかりです。


9月

 暑い日が続いたと思ったら、ストーブが欲しくなるような日々、
そして大雨の心配をしているうちに季節はもう秋ですね。

土砂降りの日、私たちの心配をよそに
牛たちは外に出て暖かい雨のシャワーをずっと浴びていました。

 さてさて先日「あき」が無事に二度目のお産をし、
後継牛の  「なつ」を生みました。

お父さんが朝の搾乳に行くと、
牛舎の裏に子牛がいるのでビックリしたそうです。

その横で心配そうな「あき」を見て
「あき、一人でよく頑張ったね!」と声をかけてあげたのでした。

予定日より9日も早く生まれたので、
ちょっと小さいですがミルクをたくさん飲み元気一杯です。

お腹がすくと「べーべー」と大きな声で催促しています。
すくすくと健康に育ってくれればと思います。

それから先日の農夢のThanksgiving Day !
には沢山の方にご来場いただき
本当にありがとうございました。



8月

  今年の夏は急にやって来ました。
身体が慣れていないので、蒸し暑くこたえます。
牛たちも扇風機の前でジッと耐えています。
暑い夏も私たちには必要ですが、程々に・・・と思う毎日です。


農夢Thanksgiving Day !
~日頃の感謝を込めて~


 8月11日(土)12日(日)は、普段感染症予防のため
牛舎は立ち入り禁止ですが、午後4時30分から
搾乳作業を見学できるようにします。


手洗い、靴の消毒などご協力を頂きますが、
この機会に牛たちの様子を見にいらして下さい。

またここでしか食べられない「農夢の牛乳ソフトクリーム」
(1本300円税込)をこの2日間のみ販売致します。
他にアイス・チーズ・お菓子など用意致します。
ご来場心からお待ちしております。
(午前9:00~午後4:30)


7月

 一息に草木が茂り、
真夏の様な気候になったと思ったら、春先の気温になり、
身体がついて行けずビックリする毎日ですね。
せっかく飾ったプランターの花も、畑の茄子も元気がありません。

 そんな天気でも牛たちは青草をたくさん食べて元気です。
毎年のことですが、急に青草をたくさん食べてしまうと、
お腹にガスがたまり、ひどいときには命取りになります。

ですから、食べる時間を徐々に長くしてあげます。
その時間になると、牛たちは待ちきれずに、
「べーべー」と催促をして大合唱になります。
そしてゲートを開けると一斉に走り出していきます。

夕方の搾乳時間になっても戻ってこないので、
牛たちを呼びに行くと、
私の事など見向きもせずに一生懸命食べています。

「そうだよねー、大好物だもんね!」
牛たちが草を食べている顔は本当に幸せ一杯です。
そして牛乳も青草一杯の、夏の牛乳へと変化しています。


6月

 若葉の美しい季節になりました。
草が日ごとに青くなり、
木々の間を鳥たちが飛び交い、
春は本当に心地よいですね。

先日あまり青空が美しいので裏山に登っていくと、
牛たちは草を食べた後で、
それぞれがのんびりと寝そべったり、
立って日向ぼっこをしていました。

私が近くへ行っても驚く様子もなく、
気持ちよさそうでした。
そして私がしばらく景色を眺めていると
14ヶ月令の「まめ」がバタンバタンと駆け寄って来ました。

「まめ」は私がぐるりと山を散策している間中ついてきて、
私のヤッケを引っ張っていたずらしたり、
鼻を付けてきたりしていました。

こんなに慣れているのは、
我が家で産まれてからずっとお父さんが話しかけ、
ブラシをしてあげ、わるいことをしたら叱って、
と子育てしてきたたまものだと思いました。

そんな「まめ」も来年には初めてお母さんになります!!


5月

 青空の日が続いたお陰で雪解けが進み、
春が一息にやって来ました。
木の芽が膨らみ、
球根の花が咲き始めるとワクワクしますね。

さてさて、3月の終わりに「Qちゃん」が、
4月の中旬に「ゆめ」が無事にお産をし、
二頭の子牛の可愛い声が牧場に響いています。

そして今年は例年よりも遅くなりましたが、
裏山への放牧も始まりました。
牛たちがピンッ!と首を立てて走る姿は、
喜びを身体一杯に現しているようでした。

また、育成牛の「まめ」が大人たちの中への放牧デビューをし、
嬉しそうに走り回っては、
母牛「はる」の元へ駆け寄る姿が印象的でした。

しかし「はる」は夕方になると、
餌が欲しくて先に山を下りて牛舎に行ってしまい、
まだ慣れていない「まめ」は帰り道がわからなくなり困っていました。

すると「ばなな」が先導して降りてきてくれました。
「ばなな」は面倒見の良い優しい牛なのです。
今年も怪我をしないように過ごしてくれたらと思います。


 4月

  先日愛犬「ぼー」と、朝の散歩に行くと、
サラッと降った雪が春の太陽に照らされて、
キラキラと宝石のようでした。

昼間の気温も暖かくなり、
ようやく遅い春の到来ですね!
長く厳しい冬を過ごし、

ネコヤナギやフキノトウを見つけると、
毎年の事ながら「やっと会えた!」
という気持ちになります。

 日が長くなり、牛たちにとっても
過ごしやすい気候になってきました。
そんな中、12才の「Qちゃん」が
もうすぐ8度目のお産をします。

我が家にやって来たときは
とてもやんちゃな「Qちゃん」でしたが、
長いこと一緒に生活をしていると、
私たちの言っていることが良くわかり、
お父さんが「水を飲み終わったらこっちにおいでよ」
と「Qちゃん」の寝床で待っていると、
ちゃーんと入っていきます。

お父さんはそんな「Qちゃん」が
可愛くってしょうがないのです。
大きなお腹で重たそうに歩く「Qちゃん」が
元気に出産をしてくれればと願っています。

 3月

 3月を迎えました!!
いつもの年なら、
牧場で見つけた春の兆しをお届けするのですが、
今年は雪が多くてなかなか見つかりません。
それに牛のヒゲが白く凍るほどの寒さは、
まだ一日くらいしかないものの、
まだまだ寒さは真冬のようです。

 毎日家の周りの雪かきが大忙しで、
朝と夕方二回しなければならない日もあります。
そしてそんな日は、牛舎裏の運動場も雪が吹きだまり、
牛たちが外へ出られなくなります。
お父さんは機械で除雪するのですが、
なるべく広くしてあげたいので、それはそれは大仕事です。
でも除雪が終わると、すぐに牛たちは
「待ってました!」と、ばかりに喜んで外に出て来ます。
その嬉しそうな顔を見ると、
お父さんは疲れが吹き飛ぶそうです。

一日も早く暖かな春が来ることを願うばかりです。

 2月

 おだやかな年明けもつかの間、
雪の多い日が続いています。
どこもここも高い雪のカベが出来て、
そろそろ除雪疲れが出てきましたよね。

 昨年3月に生まれたホルスタインの雌牛「まめ」が
もうすぐ初めての人工授精の時を迎えます。

雌牛は生まれて14ヶ月頃に授精をします。
うまく受胎すれば人間と同じく約10ヶ月でお産をします。

ですから生まれてから約2年後に出産し、
はじめて乳を出すことが出来るのです。

泌乳期間は産後約10ヶ月で、約2ヶ月休んでまた
出産するように授精をし、年に一度の出産を繰り返します。

 「牛の寿命はどのくらいですか?」とよく聞かれますが、
牛は家畜なので、
受胎や乳を出すことが出来なくなったときが寿命となります。

このように一生懸命乳を出してくれている
牛たちを大切にしたいです。




1月

 暮れの大雪から心配していた年明けですが
2018年はおだやかにやって来ました。
初日の出は見られなかったものの、
今年一年が平穏であることを祈るばかりです。

 7頭の牛たち、愛犬「ぼー」と愛猫「にょんにょん」も
食欲もりもりと元気に新しい年を迎えました。


 昨年は「アニマルウェルフェア」の認証取得という
大きな出来事があり、私たちの乳製品には
「アニマルウェルフェア畜産認証」というロゴマークを
付けることが出来るようになりました。



今後このマークの付いた乳製品が
日本中の販売店などで見られるようになってきます。
このロゴマークの付いた乳製品は
家畜にストレスを出来るだけかけずに飼育し、
加工場も衛生管理が行き届いているという証明です。
安心してお買い求めください。

「アニマルウェルフェア」の認証を得たからと言って
今までと何も変わりません。
 私たちはこれからも初心を忘れず、牛たちと共に歩んでいきます。
どうぞ今年も宜しくお願い致します。