2022/01/24 02:10

12月

師走を迎えました。
あっと言う間のような、長かったような、いつも感じることですね。

 さてさて先日うっすら雪が降った時のこと、
朝食を食べていると何かが窓の外を通過していきました。
何と「つくし」と「あずき」が脱走して、
敷地外の道路にまっしぐらに走って行ったのでした。

ビックリしてお父さんを呼んで追いかけました。
すると家からだいぶ離れていたのですが、
「つくしー!」と私が叫ぶと、クルッと振り返り何と戻って来てくれたのです。
子分の「あずき」は「つくし」の後をトコトコと付いてきて、
敷地内に入れることが出来ました。

この2頭のいたずらな、そして思いきり走れて嬉しそうな顔を見て、
怒るやらおかしいやらでした。

 今年も12月までドタバタの私たちでしたが、
いつも皆様に農夢の製品をご利用頂き感謝の気持ちで一杯です。
本当にありがとうございました。

皆さまどうぞ楽しいクリスマス、そして新しい年をお迎えください。

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12月29日(水)~翌年1月6日(木)
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11月

紅葉が進みすっかり秋の景色となりました。
初雪が降ったものの日中気温が上がるので、
牛たちは少なくなった青草をなごり惜しそうに一生懸命食べています。

初雪の日には、突然降ってきたみぞれのような雪にビックリしたのか、
一番年長の「はる」が駆け足で放牧地から牛舎へ戻っていく姿を見ました。
走って怪我をしないかハラハラしました。

また子牛の「つくし」(1才5ヶ月)と「あずき」(9ヶ月)は
大の仲良しで、いつも一緒にいます。
年上の「つくし」が「あずき」の面倒を見ています。

大きな母牛に混じって、「あずき」が
「つくし」の後を付いて歩いている姿は微笑ましいです。
こうしてもうすぐやって来る冬に備えて牛たちは、
天気を見ては放牧地で過ごしています。         

 



10月

 季節はあっと言う間に移り変わり、
桜の葉やうるしが色づき始めすっかり秋の気配です。

牛たちは朝晩の涼しさが気持ちよいのか、
夜は牛舎裏の放牧地で寝ています。
その姿を見て本当に真夏の猛暑の中、
よく耐えてくれたなーと改めて思います。

 さて今年も農家の方から規格外の南瓜をたくさん頂きました。
カリカリ、コリコリと、「まめ」は餌を食べる時、
真っ先に南瓜を食べます。
「なつ」は最後までとっておいて食べます。

みんな食べ方はそれぞれですが、南瓜が大好きです。
牛舎の南瓜は、すっかり農夢の秋の風物詩となりました。
本当にありがたいことです。
これで牛たちは、今年も風邪をひかずに冬を乗り切れることでしょう。


9月

 本当に暑い暑い8月でしたが、少しずつ日差しが弱まり、
朝晩が過ごしやすくなって来ましたね。

 牛たちは日照りで草でまっ茶色になった放牧地へは行かず、
ずっと牛舎の扇風機の前で耐えていました。

親牛は夕方の搾乳時に水のシャワーで、
子牛たちはお父さんが1日2回水浴びで身体を冷やしてあげました。

そんな暑さの中、「すもも」がお産をし、
その2日後に「ゆめ」がお産をしました。

熱中症を心配していた子牛たちは暑さにめげず元気でしたが、
「すもも」が体調を崩してしまいました。
今は何とか元気になってくれてホッとしているところです。

 放牧地の草はすっかり枯れてしまったけど、
1ヶ月ぶりの雨で少しずつ緑色に戻ってきました。

 そして愛猫の「にょんにょん」がこの暑さで突然病気を発症し、
あっと言う間に天国に行ってしまいました。
突然の出来事に悲しくて悲しくて心の中にポッカリと穴があいてしまいました。
今まで牛の餌を狙ってくるネズミやカラスの番をしてくれて本当にありがとう。



8月

 猛暑の旭川です。
暑い暑い日がもう2週間以上続いています。
皆様お身体大丈夫でしょうか?

 牛は寒さよりも暑さが苦手なので、毎日外にほとんど出ることなく、
牛舎の扇風機の前で乾草を食べてはじっと耐えています。

犬も猫もコンクリートの冷たいところでお腹をくっつけて寝ています。
本当にみんなの健康が心配ですが、食欲があるだけ良いと思っています。

それからもっと深刻なのが放牧地です。
暑さの上、雨が2週間以上降っていないので、
青草が伸びないどころか枯れてきているのです。

こんな年は牛を飼い始めて初めてのことです。
「今までに無い」と言う言葉が今起こるこの頃ですが、
早く収まって欲しいと思う毎日です。


速 報 (7月29日)
今朝「すもも」が2回目のお産をしました。
残念ながら雄でした。



 

7月

今年も半分が過ぎ、すっかり木々の緑が濃くなりました。
一年中で一番良い季節ですね。

 先月、「なつ」が2回目、「あき」が5回目のお産をしました。
私が夜1時間おきに「なつ」の様子を見に行っていたのですが、
うたた寝をしてしまい、ふっと時計を見ると2時間が経っていました。
「もしや!」と焦って牛舎へ行くと外の暗闇の中、
大小のシルエットが見えて無事お産を終えていたのでホッとしたのでした。

 その1週間後、「あき」は夕方の搾乳の頃陣痛がはじまり、
あっという間に生んでくれました。
「あき」はフラフラと立ち上がる子牛が、電気の柵に近づくと守ってあげたり、
鼻先で自分の乳房へ誘導していました。

誰にも教わっていないのに子牛は乳を探しすぐに飲んでいました。
そして子牛を一生懸命舐めてあげてくれたお陰で
すぐに身体が乾きました。

お産の度に思うのですが、
このような母と子の姿を見ると本当にホッとするひとときなのです。



 6月

新緑が美しい季節になりました。
スミレ、タンポポと春の花が咲きそろい鮮やかです。

 牛たちは放牧地の草を食べたくて、
私たちの気配を感じるとゲートの前で「モーモー」と催促です。

放牧しはじめの青草は一度にたくさん食べると良くないので、
時間を少しずつ長くして食べさせます。
そんな牛たちが草を食む音は気持ちが良いです。

乳を出すために短い草も長い草も一生懸命食べている姿を見ると、
「ありがとう!」と声をかけずにいられません。
しかし、搾乳の時間になってみんなを牛舎へ集めに行く時は大変です。
草から一歩も離れたくない牛たちとの戦いです。
「さぁ戻るよー」と声をかけても、右へ左へと逃げては食べ続ける牛たち。
追い集めるのは一苦労です。

「ありがとう」の言葉もどこへやら、今度は「こらぁ 牛舎へ帰るよ!」となるのです。
春はしばらく牛たちとのこんなやり取りが続きます。




5月

 日中の気温は上がってきたものの、
朝晩冷えてなかなか春は行ったり来たりです。
そんな中、裏山の放牧地の雪がすっかり溶けて
地面が少し緑になってきたので、牛たちを放してあげました。

農夢の「春の風物詩」です。
牛たちが半年ぶりの広い場所におそるおそる出てから「いいの?」
という顔をして走り出す姿は、毎年の事ながら私たちまで嬉しくなります。
特に「つくし」は初めての放牧なので、
端から端まで後ろ足を跳ね上げて走り回り、喜んでいました。

 青草を食べ始めたので、少しずつ牛乳の味が変化しはじめています。
どうぞその味を楽しんでください。




4月

 雪が溶け始め、すっかり日差しが春らしくなってきました。
土の中から小さな花の芽が顔を出すと嬉しくなります。

 先月産後に起立不能になった「まめ」の体調について、
皆さんからご心配をいただき大変ありがとうございました。
お陰様で自力で立ち上がり、食欲も出てきてすっかり元気になりました。

小さく生まれた「まめ」の子、「あずき」も大きくなり
「モーモー」と大きな声でミルクを催促し一息で飲んでいます。
今年は雪が多く溶けるのが遅くなりそうですが、
早くみんなを広い放牧地に出してあげたいです。


「すもも」 と 「はる」

 3月

 「2月は逃げるように過ぎる」と言いますが、
今年の2月は特に逃げ足が速かったです。
雨に大雪に目まぐるしく変わる天気で、
除雪に追われましたね。

 そんな中、1月にお産をした「まめ」が
神経性の起立不能になってしまいました。
獣医さんに点滴をしてもらい、天井から腰をロープで吊って何とか立てたのですが、
また一回寝ると立てなくなる日が何日か続きました。

産後なので乳は搾ってあげなくてはならず、
何とか起こしては搾乳をしました。
起き上がれない「まめ」を、母牛の「はる」と姪っ子の「なつ」が
「起きて!」と言わんばかりに頭で身体を動かしていました。
母も姪も立って欲しかったのでしょうね。
牛たちの愛情の深さに感激しました。

「まめ」は少しずつ良くなってきて、自力で立ち上がり
餌を食べられるようになりホットしているところです。

 ふっと気づくともう3月です!
早く暖かな日が来て、ゆっくり季節を感じたいですね。

2月

 毎日寒さに耐えていたら、あっと言う間に2月を迎えました。
こんなに何日も続く寒さは、牛を飼ってから初めてです。
牛舎はすっかりしばれ(凍って)どこもここもバリバリです。
朝晩凍った牛の糞をスコップで力一杯削って掃除するので、
お父さんの肩もガチガチです。

 そんな寒い中、母牛の「まめ」が無事にホルスタインの雌を生みました。
丑年初の後継牛は、「あずき」と名付けました。

「まめ」は柵の中に入っている「あずき」に時々鼻を寄せて甘えさせています。
母牛と子牛が寄り添う姿はいつ見ても微笑ましいです。

 母牛は10ヶ月間お腹の中で子牛を育て、苦しみと共に生みます。
しかしこの厳冬期は命に関わるので、
生んだらすぐに母牛と子牛を離し、
哺育と母親の気持ちは私達にバトンタッチです。

「これからは私達にまかせてね」といつも母牛にかける言葉です。
そして改めて、この新しい命を大切に育てなくてはと思うのです。



後継牛「あずき」生後3日

1月

あけましておめでとうございます

 この冬一番の寒さで迎えた新年、
年末の大雪で疲れていた身体にしみました。

そんな中、私達は7頭の愛牛「はる」「ゆめ」「まめ」「あき」「なつ」「すもも」「つくし」と
愛犬「ぼー」、愛猫「にょんにょん」と元気に新しい年を迎えました。

 今年はいったいどんな一年になるのでしょうか?
一日も早く世の中が落ち着いて楽しい事が一杯あるといいですね。
私達も年女?の牛たちと共に
いつもにもまして安心安全な乳製品づくりに励みます。

どうぞ今年も宜しくお願い致します。


後継牛「つくし」生後5日